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お米の品種ランキング上位20|味の特徴と選び方を解説

うるち米の品種別作付割合 上位10品種の横棒グラフ。コシヒカリ32.6%、ひとめぼれ8.4%、ヒノヒカリ7.1%、あきたこまち6.7%、ななつぼし3.4%。

  • ランキングサイトごとに順位が違って選べない
  • 品種名を見ても味の違いが想像できない
  • 結局いつも同じお米を買ってしまう

お米ランキングと検索すると、通販サイトの売れ筋や口コミ件数をもとにした一覧が並びますが、そうした順位は価格や在庫の状況で入れ替わるため、品種そのものを比べる材料にはなりません。
そこでこのページでは、全国でどの品種がどれだけ作られているかを示す公的な調査データをもとに、上位20品種を一覧にまとめました。
作付けの量は、その品種がどれだけ多くの人に選ばれ、産地で信頼されてきたかを映す数字ですから、はじめてお米を選び直す方にとって確かな出発点になります。
後半では、粘りや甘みといった食感の好み、料理との相性から選ぶおすすめも紹介しますので、順位と好みの両面から検討していきましょう。

この記事を読むとわかること
全国で作付けの多いお米上位20品種とその割合
上位5品種それぞれの味の傾向と向いている食べ方
食感や料理から選ぶときのおすすめ品種
順位だけで選んで失敗しないための確認ポイント

作付面積で見るお米ランキング上位20品種

お米の品種別作付割合は、公益社団法人米穀安定供給確保支援機構が毎年集計しており、うるち米(醸造用米ともち米を除く)の全国データとして公表されています。
最新となる令和6年産の結果では、上位の顔ぶれと順位に前年からの変動がなく、長く支持されてきた品種が上位を占める構図が続いています。

上位20品種の作付割合一覧

令和6年産 うるち米の品種別作付割合 上位20品種
順位 品種名 作付割合 主要産地
1 コシヒカリ 32.6% 新潟、茨城、福島
2 ひとめぼれ 8.4% 宮城、岩手、福島
3 ヒノヒカリ 7.1% 熊本、鹿児島、大分
4 あきたこまち 6.7% 秋田、茨城、岩手
5 ななつぼし 3.4% 北海道
6 はえぬき 2.7% 山形
7 まっしぐら 2.5% 青森
8 ゆめぴりか 1.8% 北海道
9 きぬむすめ 1.8% 島根、岡山、鳥取
10 キヌヒカリ 1.6% 滋賀、兵庫、京都
11 つや姫 1.5% 山形、宮城、島根
12 こしいぶき 1.4% 新潟
13 夢つくし 1.1% 福岡
14 あさひの夢 1.0% 群馬、栃木、岐阜
15 とちぎの星 1.0% 栃木
16 天のつぶ 1.0% 福島
17 ふさこがね 0.9% 千葉
18 あいちのかおり 0.8% 愛知
19 あきさかり 0.7% 広島、徳島、福井
20 ハツシモ 0.7% 岐阜、愛知

数値は令和6年産うるち米の品種別作付割合です(公益社団法人米穀安定供給確保支援機構)。

上位10品種で全体の約7割

この一覧で目を引くのは、上位に集中する度合いの高さです。
上位10品種だけで全体の68.6%、上位20品種まで広げると78.7%を占めており、日本で食べられているお米の大半が、限られた品種でまかなわれていることがわかります。
なかでもコシヒカリは32.6%と、2位のひとめぼれに4倍近い差をつけた圧倒的な首位です。
スーパーの棚でコシヒカリ系の表示をよく見かけるのは、こうした作付けの実態がそのまま流通に表れているからにほかなりません。

一方で、上位10品種のうちコシヒカリ、ヒノヒカリ、はえぬき、ゆめぴりか、キヌヒカリの5品種は前年より割合を減らしており、産地では気候に合った新しい品種への切り替えが少しずつ進んでいます。
つまりこの表は固定された序列ではなく、数年単位でゆるやかに動いている地図として見るのが正確です。

作付ランキングと「おいしさ」の違い

ここで一つ、押さえておきたい前提があります。

注意
作付割合が示すのは「どれだけ多く作られているか」であり、おいしさの採点結果ではありません。

上位の品種は、味に加えて収穫量の安定性や病気への強さ、産地の気候との相性といった生産側の条件も満たしているからこそ広く作られています。
そのため、順位が下の品種や表に載っていない品種が劣るという読み方は当てはまりません

実際、寿司職人に選ばれ続けるササニシキや、もちもちした食感で根強い支持を集めるミルキークイーンのように、上位20品種の外側にも役割のはっきりした品種があります。
順位はあくまで「多くの人が食べ慣れた味」を知る手がかりと考え、最終的には好みと使い道で選ぶのがおすすめです。

おいしさで比べるなら食味ランキング

作付面積が流通の量を示すのに対し、味そのものを比べる公的な指標が食味ランキングです。
日本穀物検定協会が毎年、全国の主要な産地品種銘柄について実際に炊いたご飯を専門の評価員が食べ比べ、その結果を公表しています。
作付割合の表で上位に入らなかった品種でも、この評価では高く位置づけられることがあるため、両方を見ると選択の幅が広がります。

評価は特A・A・Aダッシュの段階で示される

食味ランキングでは、基準となる米と食べ比べたうえで、特に良好なものを特A、良好なものをA、おおむね同等のものをAダッシュと評価します。
特Aは最上位の評価にあたりますが、注意したいのは、この評価が品種そのものではなく産地と品種の組み合わせに対して毎年付けられる点です。
つまり同じコシヒカリでも、産地や地区が変われば評価は変わります。

令和7年産の特Aは43銘柄

最新となる令和7年産では、43の産地品種銘柄が特Aを取得しました。
どの県のどの銘柄が特Aだったかは、食味ランキングの都道府県別一覧で全144銘柄の評価とあわせて確認できます。
前年の令和6年産は39銘柄でしたから、特Aの数はやや増えています。
新潟県魚沼のコシヒカリや北海道のゆめぴりか、ななつぼしのように長く特Aを守り続ける銘柄がある一方、青森県津軽の青天の霹靂のようにA評価から特Aへ上がった銘柄もあり、この序列も年ごとに動いています。

当サイトで紹介している品種の評価

令和7年産 米の食味ランキングにおける評価(当サイト掲載の品種)
品種 最高評価 その評価を得た産地・地区
コシヒカリ 特A 新潟・魚沼、長野・北信、長野・東信ほか
ひとめぼれ 特A 岩手・県南ほか
ゆめぴりか 特A 北海道
つや姫 特A 山形・村山、山形・置賜ほか
いちほまれ 特A 福井
青天の霹靂 特A 青森・津軽
ササニシキ A
キヌヒカリ A
あきさかり Aダッシュ
ミルキークイーン 対象外

評価は産地と地区の組み合わせごとに付けられるため、同じ品種でも地区によって異なります(日本穀物検定協会 米の食味ランキング)。

特Aに届いていない品種でも、あっさりした食感やおにぎりに向く粒感といった持ち味が損なわれるわけではありません。
ミルキークイーンのように、そもそも評価の対象になっていない品種もあります。
特Aはあくまで基準米と比べて特に良好という評価であり、自分の好みに合うかどうかは別の話ですから、作付面積と同じく判断材料の一つとして受け止めるのが適切です。

上位5品種の特徴と選び方

順位の背景がわかったところで、上位5品種がそれぞれどんな味なのかを見ていきます。
どれも全国のスーパーや通販で手に入りやすく、はじめて品種を意識して選ぶときの基準になる存在です。

1位コシヒカリは味の基準になる

コシヒカリは1956年に名づけられた品種で、強い粘りとしっかりした甘み、炊き上がりの艶を兼ね備えています。
現在流通している人気品種の多くはコシヒカリを親に持っており、日本人が思い浮かべる「おいしいご飯」の輪郭そのものを作ってきた品種といえます。
どれを選べばよいか迷ったときは、まずコシヒカリを基準に据え、そこから「もっと粘りがほしい」「もう少し軽い方がいい」と好みの方向を決めていくと、次の一袋を選びやすくなります。

2位ひとめぼれと4位あきたこまち

ひとめぼれは宮城県で生まれたコシヒカリの系統で、粘りと甘みを受け継ぎながら、後味は軽やかにまとまります。
主張が強すぎないぶんおかずを選ばず、和洋どちらの献立にも合わせやすいのが持ち味です。

秋田県生まれのあきたこまちは、粒がやや小さめでつやがあり、ほどよい粘りと歯ごたえを併せ持ちます。
冷めても粒が崩れにくいため、お弁当やおにぎりに向いている点で選ばれることが多い品種です。

3位ヒノヒカリと5位ななつぼし

ヒノヒカリは熊本や鹿児島など九州を中心に作られており、小ぶりな粒にほどよい粘りと甘みが詰まっています。
西日本のスーパーでは定番として並び、価格も落ち着いているため日常使いのお米として続けやすい選択肢です。

北海道を代表するななつぼしは、粘りと硬さのバランスがよく、あっさりしすぎず重すぎない中庸な味わいが特徴です。
味が穏やかで料理の邪魔をしないので、どんぶりものやカレーのように味の濃いおかずと合わせても、ご飯の輪郭がぼやけません。

食感で選ぶおすすめランキング

ここからは順位を離れ、食感の好みから選ぶ場合のおすすめを紹介します。
お米選びで満足度を大きく左右するのは価格でも知名度でもなく、粘りの強さが自分の好みに合っているかどうかです。

  1. もちもちした甘みを求めるなら、ミルキークイーンやゆめぴりか
  2. 軽くさらりと食べたいなら、キヌヒカリや青天の霹靂
  3. 冷めてもおいしさを保ちたいなら、あきさかりやあきたこまち

粘りと甘みをしっかり味わいたいなら

もちもちした食感が好みなら、ミルキークイーンが第一候補になります。
粘りのもとになるアミロースの量が一般的なうるち米より少なく、炊き上がりはやわらかく、噛むほどに甘みが広がります。

次点は北海道のゆめぴりかで、こちらは濃厚な甘みと強い粘りを持ちながら、粒立ちも保たれるため食べ飽きません。
福井県が育てたいちほまれも、絹のようになめらかな口当たりと澄んだ甘みで、贈答用にも選ばれています。

あっさり食べたいなら

粘りが強いご飯は重く感じるという方には、キヌヒカリが向いています。
炊き上がりは白く、粘りは控えめでさらりとした口当たりのため、油を使った料理やだしの効いた汁物と合わせても最後まで軽く食べ進められます

同じくあっさり系では、青森県の青天の霹靂が、しっかりした粒感と後味の軽さを両立させています。
山形県のつや姫は粘りと甘みがありながらも後口はすっきりしており、あっさりとしっかりの中間を探している方に収まりのよい一品です。

冷めてもおいしいお米なら

お弁当やおにぎりが中心なら、冷めたときの食感で選ぶと満足度が上がります。
福井県のあきさかりは粒がしっかりしていて時間が経っても硬くなりにくく、握ったときに形が保たれるためおにぎり向きです。
先に触れたあきたこまちや、粒がほぐれやすいササニシキも、冷めた状態で食べる前提なら有力な候補になります。

料理別に選ぶおすすめのお米

同じお米でも、合わせる料理によって印象は変わります。
毎日の献立の傾向がはっきりしている家庭ほど、料理から逆算して品種を決めると失敗が減ります

和食に合わせるなら

焼き魚や煮物、味噌汁を中心とした和食には、粘りと甘みのバランスがとれたコシヒカリやひとめぼれがよく合います。
これらはご飯そのものに存在感があるため、素材の味を生かした薄味のおかずでも食卓が物足りなくなりません。

寿司や丼ものに合わせるなら

酢飯にするなら、粘りが控えめで粒がほどけやすいササニシキが定番です。
酢がなじみやすく、口の中でほろりと崩れる食感が寿司に向いているため、専門店でも長く使われてきました。
丼ものではタレを吸っても粒がつぶれにくいななつぼしや青天の霹靂が扱いやすく、最後まで輪郭のあるご飯を楽しめます。

カレーや炒飯に合わせるなら

カレーやチャーハンのように水分や油と混ぜて食べる料理では、粘りの弱いお米が向いています。
キヌヒカリやササニシキであれば、ルウと混ぜてもべたつかず、炒めたときも粒が団子になりにくく仕上がります。
一方で、もちもち系のミルキークイーンをカレーに使うと重たく感じられるため、用途を分けて使い分けると無駄がありません。

順位だけで選ばないための3つの視点

ランキング上位の品種を買えば必ず満足できるかというと、そうとも限りません。
同じ品種名でも味が変わる要因がいくつかあるため、購入前に次の3点を確かめておくと失敗が減ります

  1. 産地と生産年をひかえておく
  2. 精米日の新しさと保存場所を確認する
  3. 1か月で食べきれる量から選ぶ

産地と生産年で味は変わる

お米は農産物ですから、同じコシヒカリでも産地の気候や土壌、その年の天候によって味わいは変わります
新潟県産と九州産のコシヒカリを食べ比べると、粘りや甘みの出方に違いが出ます。
気に入った袋があったら、品種名だけでなく産地までひかえておくと、次回も近い味にたどり着けます。

精米日と保存状態を確認する

お米の味を最も大きく損なうのは、品種の違いよりも保存による劣化です。
精米した時点から酸化が進むため、袋の精米日をみて新しいものを選び、購入後は密閉して冷蔵庫の野菜室に置くのがおすすめです。
どのくらいの期間で食べきればよいかはお米の賞味期限のページで詳しく整理しています。

価格と量のバランスを見る

高価な銘柄米ほどおいしいとは限らず、食べきれない量を買って数か月置いてしまえば、安価なお米を新鮮なうちに食べる方が満足度は高くなります
家族の人数と消費のペースから逆算し、1か月程度で使い切れる量を選ぶのが現実的です。
炊き方を見直すだけでも仕上がりは変わりますので、購入と合わせてお米の炊き方も確認しておくと、同じ一袋をより良い状態で味わえます。

よくある質問

作付面積は生産のしやすさや産地との相性も反映した数字なので、おいしさの順位とは一致しません。
上位の品種は多くの人が食べ慣れた味という意味で安心感がありますが、好みに合うかどうかは食感の系統で判断するのが確実です。
味の評価が高いことに加え、全国の幅広い地域で栽培できる適応力を持ち、さらに多くの人気品種の親としても使われてきたためです。
その結果、産地と消費者の双方に選ばれ続け、うるち米の3分の1近くを占める状態が続いています。
いちほまれや青天の霹靂のように近年登場した品種は、既存の人気品種の弱点を補う形で開発されているため、好みに合えば満足度は高くなります。
まずは少量の袋で試し、気に入ったら継続するという買い方であれば、負担を抑えながら選択肢を広げられます。
ブレンド米は複数の品種や産地を混ぜたもので、価格を抑えつつ味を安定させる目的で作られています。
単一品種のような個性は出にくいものの、日常使いには十分ですから、来客用と普段用で使い分けるのがおすすめです。
うるち米ともち米の違いや、玄米と白米の関係といった基礎から整理したい場合は、お米の種類のページから読み進めるとつながりがつかみやすくなります。

まとめ

全国の作付割合で見ると、コシヒカリが32.6%で首位に立ち、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、あきたこまち、ななつぼしまでの上位5品種が長く定位置を守っています。
ただしこの数字は生産側の事情も含んだものですから、順位をそのままおいしさの序列として受け取る必要はありません。

お米選びで迷ったときは、まずコシヒカリを基準に自分の好みが粘り寄りかあっさり寄りかを確かめ、そのうえで料理との相性を重ねて絞り込むのが近道です。

  • 上位20品種の表で流通の多い品種を把握する
  • 粘り寄りかあっさり寄りか、好みの方向を決める
  • 気になる品種の解説ページで産地と炊き方を確認する

気になる品種が見つかったら、それぞれの解説ページで産地や炊き方まで確認したうえで、1か月で食べきれる量から試してみるのがおすすめです。