記事内に広告を含む場合があります。

お米の種類

  • どのお米を選べば良いか分からない
  • いつも同じ銘柄ばかり買ってしまう
  • 自分の好みに合うお米を見つけたい

スーパーに行くと、たくさんの種類のお米が並んでいて、どれを選べば良いか迷ってしまうことはありませんか。

いつも同じ銘柄を買ってしまうけれど、本当は自分の好みにぴったり合うお米を見つけたい。

そう感じている方も多いのではないでしょうか。

お米は品種によって、甘みや粘り、食感が全く異なります。

料理に合わせてお米を使い分ければ、いつもの食事がもっと豊かで楽しいものになります。

この記事では、たくさんあるお米の中から、あなたに合う一品を見つけるための具体的な方法をご紹介します。

この記事を読むとわかること
自分好みの味や食感からお米を選ぶ方法
代表的なお米の品種とその特徴
作りたい料理に最適なお米の選び方
お米に関する素朴な疑問の答え

この記事を読めば、次のお米選びがきっと楽しくなるはずです。

まず結論。お米は「食感マップ」で好みを見つける

たくさん種類があって難しそうに感じるお米選びですが、実はとてもシンプルです。

結論から言うと、お米は「味の好み」と「食感」の2つの軸で選ぶと、自分に合うものが見つかります。

粘り気が強くもちもちした食感が好きなのか、それとも粘り気が少なくあっさりした食感が好きなのか。

まずは自分の好みを思い浮かべてみてください。

その好みを可視化したのが、こちらの「お米食感マップ」です。

縦軸に「もちもち・あっさり」、横軸に「しっかり・やわらか」をとり、代表的な品種を配置しています。

【スクショを挿入】

例えば「もちもちして、食べ応えのあるしっかりしたお米」が好きなら、マップの右上にあるコシヒカリや新之助などが候補になります。

このように、自分の好みがマップ上のどこに当たるかを探すことで、試してみたいお米の候補を簡単に見つけられます。

お米選びの基本。知っておきたい2つのこと

品種ごとの特徴を見る前に、知っておくとお米選びがもっと面白くなる2つの基本知識をご紹介します。

① 世界のお米は2種類に分けられる

世界で栽培されているお米は、大きく「ジャポニカ米」と「インディカ米」の2種類に分けられます。

私たちが日本で普段食べているのは、ジャポニカ米です。

種類 特徴 主な生産国・料理
ジャポニカ米 短く丸みがあり、炊くと粘りとつやが出る。 日本、韓国、中国北部など。白米として食べるのに向く。
インディカ米 細長く、炊いてもパサパサしていて粘りが少ない。 インド、タイ、ベトナムなど。ピラフ、パエリア、カレーなどに向く。

日本のお米の「もちもち」とした食感は、ジャポニカ米ならではの大きな特徴なのです。

② 「うるち米」と「もち米」の違い

ジャポニカ米は、さらに「うるち米」と「もち米」に分けられます。

私たちが毎日ご飯として食べているのは「うるち米」です。

一方、「もち米」はお餅やおこわ、お赤飯などに使われます。

この違いを生むのは、お米の主成分であるデンプンの性質です。

もち米は粘り気が非常に強い成分だけでできており、うるち米は粘り気の少ない成分と強い成分の両方で構成されています。

この2つの成分のバランスによって、コシヒカリのような粘りの強いお米や、ササニシキのようなあっさりしたお米といった、食感の違いが生まれます。

代表的なお米の品種と特徴を徹底比較

ここからは、日本で栽培されている代表的なうるち米の品種と、その特徴をご紹介します。

それぞれの個性を知って、あなたの好みに合うお米を見つけてみましょう。

品種 甘み 粘り 硬さ 特徴
コシヒカリ 味、香り、粘りのバランスが良く、強い旨味を持つ。
ひとめぼれ コシヒカリに似た食感で、あらゆる料理に合う万能型。
ササニシキ 粘りが少なく、おかずの味を引き立てる上品な味わい。
つや姫 しっかり 際立つ白さと艶、旨味と甘みが特徴。粒感が良い。
あきたこまち しっかり バランスが良く、冷めても美味しいのでお弁当向き。

不動の人気【コシヒカリ】

コシヒカリは、日本で最も多く作付けされている、まさに「お米の王様」です。

強い旨味と粘り、そして香り、どれをとってもバランスが良く、多くの人に愛されています。

炊き上がりの美しい艶も食欲をそそります。

しっかりとした味わいなので、濃い味付けのおかずにも負けません。

バランスの取れた優等生【ひとめぼれ】

ひとめぼれは、コシヒカリを親に持ち、味と香りの良さを受け継いでいます。

粘り、つや、うまみ、香りのトータルバランスが非常に良く、どんな料理とも相性が良いのが特徴です。

口当たりが良く、ふっくらとした食感を楽しめます。

何にでも合うお米を探しているなら、まず試してみたい品種です。

あっさり上品な味わい【ササニシキ】

ササニシキは、粘り気が少なく、口の中でほぐれるようなあっさりとした食感が特徴です。

主張が強すぎないため、お米本来のほのかな甘みを感じられます。

おかずの味を邪魔しないので、繊細な味付けの和食や、お寿司のシャリとして使われることも多い品種です。

際立つ白さと甘み【つや姫】

その名の通り、炊き上がりの白さと輝くような艶が特徴的なお米です。

旨味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸が多く含まれており、しっかりとした甘みと旨味を感じられます。

粒が大きく、適度な粘りと硬さがあるので、食べ応えを求める方におすすめです。

しっかりとした粒感【あきたこまち】

あきたこまちは、コシヒカリ系の粘りと旨味を持ちながらも、比較的しっかりとした粒感で、歯切れの良い食感が特徴です。

水分バランスが良く、冷めても味が落ちにくいという大きなメリットがあります。

そのため、おにぎりやお弁当に最適なお米として根強い人気を誇っています。

作りたい料理に合わせたお米の選び方

自分の好みに加えて、「どんな料理を作りたいか」という視点でお米を選ぶのもおすすめです。

料理の美味しさを引き立てる、最適な組み合わせを見つけましょう。

和食に合うお米

焼き魚やお刺身、煮物といった繊細な味わいの和食には、お米の主張が強すぎない、あっさりとした品種がよく合います。

口の中でふわりとほぐれるような食感のお米が、おかずの味を引き立ててくれます。

  • おすすめの品種:ササニシキ、ななつぼし など

洋食やカレーに合うお米

カレーやシチュー、ハヤシライスなど、とろみのあるルーをかけて食べる料理には、粘り気が少なく、しっかりとした粒感のあるお米がおすすめです。

ルーがご飯によく絡み、お米の存在感も失われません。

  • おすすめの品種:つや姫、まっしぐら など

チャーハンやお弁当に合うお米

チャーハンをパラパラに仕上げるには、粘り気の少ない硬めのお米が適しています。

また、お弁当やおにぎりのように、冷たい状態で食べる場合には、硬くなりにくい品種を選ぶのがポイントです。

  • おすすめの品種:あきたこまち、夢つくし、だて正夢 など

お米に関するよくある質問

ここからは、お米に関して多くの人が感じる素朴な疑問にお答えします。

A. 一般財団法人日本穀物検定協会が毎年行っている「米の食味ランキング」の最高評価です。

専門の評価員が、外観、香り、味、粘り、硬さなどを総合的に判断してランク付けします。

ただし、これはあくまで食味評価の基準であり、産地や生産者によっても味は変わるため、一つの目安として考えると良いでしょう。

A. 収穫した年の秋から年末までに精米・包装されたお米が「新米」として表示されます。

新米は水分量が多く、みずみずしくて香りが良いのが特徴です。

一方、収穫から1年以上経過したお米は「古米」と呼ばれます。

水分が抜けて少し硬くなりますが、その分水を吸いやすいため、炊き方次第で美味しく食べられます。

また、べちゃっとしにくいため、チャーハンやカレーには古米の方が向いているという意見もあります。

A. それは過去のイメージかもしれません。

現在の無洗米は、お米の表面にある「肌ヌカ」だけをきれいに取り除く技術が進歩しており、普通のお米と変わらない美味しさを実現しています。

お米をとぐ手間が省けるだけでなく、とぎ汁が出ないため環境に優しく、水の節約にもつながるというメリットがあります。

A. お米は高温多湿、直射日光、そして空気に触れることを嫌います。

購入後は米びつやジッパー付きの保存袋、ペットボトルなどの密閉できる容器に移し替え、冷蔵庫の野菜室で保存するのが最もおすすめです。

低温で保存することで、お米の劣化や虫の発生を防ぎ、美味しさを長持ちさせられます。

自分に合うお米を見つけて食卓をもっと豊かに

この記事では、お米の選び方から代表的な品種の特徴、料理との相性までを解説しました。

お米選びのポイントは、まず「食感マップ」を参考に自分の好みのタイプを知ること。

そして、その日の献立に合わせてお米を選んでみることです。

いつも食べているお米も美味しいですが、たまには違う品種を試してみると、新しい発見があるかもしれません。

お米を変えるだけで、毎日の食卓はもっと楽しく、豊かなものになります。

ぜひ、次の週末は、あなただけの「運命のお米」を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。